報われないお話し

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わらびです。

買ってきたものではありません。
仕事と言ってしまえば悲しいのですが
これを食べていただきたく、母と山に行ってとってきたものです。
中には「ただなんでしょ?」とのお客様もおりましたが
ご馳走をご提供したいのです。
作って差し上げる。
食べていただく。
 

この山菜のお話をちょっと。
写真ではいい色していますが、独特のネバリと食感を楽しんでいただきたいので
三杯酢に漬け込みます、4、5日。
鮮やかな鶯色はくすんだ茶色に変色します。
うぐいすに対して鳶色(とびいろ)とでも表現しましょうか?

この色、正直なところ美味しそうな色ではないのです。
どうにか綺麗に見せたくて、レモンを添えたり、山芋のスライスを添えようか
茹でた菊を天盛りにしようかと、スタッフと賄いの時に、積丹帰りの車の中で話をします。
私の考えに、怪訝な顔をするスタッフも時にはおります。
ちょっと悪い空気が漂います(笑)
そこまでしてもこれらの副菜は評価が低いのです。
うに丼のわき役にしかなりません。

山に行って、灰汁で下茹で。色止めをし、汚れを落とす。
労働時間に対して低評価なのが少し悲しいよね。

でもこの話には続きがあってね、
山好きの母が、山奥、深くまで行けなくなったのです。
山友?いなくなって、道路沿いでの山菜取りしかできなくなった母。
昔は山菜取りのダブルヘッダーもざらにあったのにね。
帰ってくるとたばこ2,3本一気にふかして、上機嫌な母で
「わらび取りは楽しいさ」という母の意見をも尊重しているんです。
だから下茹でがうまくいかなくても、細くても収穫したものは粗末にしないで使いたいという思いがあります。

画像のわらびが、今季最後のわらびとなります。
また来年、取れればいいのですがね(笑)