20年以上前、積丹店で紅鮭やキンキ、ツボダイなどを提供した事がある。
わざわざ夏の積丹町に来てどこでも食べられる魚を。
その頃の献立に、ホッケを焼き魚定食としておすすめしていたのですが
「ホッケならいつでも食える」と言われてカチットきた。
7月のここのホッケはきみたちの知らないホッケけだよと、とは言えなかった。
お電話でのお問い合わせで
「サーモンとハマチの入った海鮮丼はできますか?」と。
その頃はサーモンは扱ってなかったからお断りした。
積丹町でハマチとは、いかがなものかと考えたりしていた。
今もはっきり記憶に残っている。
仕事終わり、魚釣りをしていた時に受けた電話を。
とあるシンガーが「歌詞にあまり強い意味を持たせない方がいい」と
どこかのインタビューで言ってたのを覚えている。
そう耳にした当初は不思議に思った。
飲食の仕事を続けていると、産地を気にしないお客様がいかに多い事かと思う。
料理人としての持論は強く持たない方が良いという事もまた正しい。
今は、食べたいと言えば目玉焼き定食でもエビフライでも対応する気持ちが有る。
歌と飲食店と世界は違うと思うけど