予約についての考え うに膳屋(積丹店)

当店では前もってのご予約をお願いしています。
70席のうちおおよそ35席分をご予約のお客様に充てています。

ご予約を受けるようになった経緯と予約のデメリットをお伝えします。
1日の営業でご来店のお客様が30人の日もあれば
200人の日もございます。
例えば、1日にうにを70人前用意していたと仮定すると
来客数30人の日は40人前残り、
200人の日は130人のお客様に「うには有りません」とお伝えするのです。
どちらにしてもお店にとっては悩ましい事なのです。

また、毎週末冷蔵庫に常に200人前のうにをご用意するというのは
なかなか現実的ではございません。
これは、当店の営業が土日限定となっているのが背景にございます。
月~金曜日はお休みなのです。
つまり、日曜日の15時閉店時には ほぼ品切れにする計画性が重要です。
沢山のお客様を予想して、仕入れを多くしておくのは難しいのです。
お叱りを受けるのを承知で申し上げますと、日曜の閉店時にうになどの食材が残っても
「明日、販売すればいい」という考えはまったくございません。
その計画性に一役買ってくれるのが「予約」なのです。
予約数に応じた仕入れができるというのはとても重要でお店にとっての最大のメリットです。

今までご案内した事は、お店にとっての事情です。

お客様にとってのメリットとデメリットをご案内致します。
一番のメリットは、いらしてご希望のお品ものが食べられるという事です。
ご予約=お取り置きですので、食べそびれる事はございません。
そして、ご予約時間にはお席を確保しておきますので待つ事がございません。
積丹町界隈では、50人待ちや120分待ちと、長蛇の列が続いているお店も多いです。

そして、デメリットですが、予約時間に間に合わせようと急いで運転する事があげられます。
責任感が強ければなおさらかと思いますが、ご安心下さい。
ご予約フォームにも記載してますが、遅れる場合でも電話連絡は必要ありません。
遅れた場合は、「遅れました」で事が済みます。

そして、お客様のご予約をもとに、仕入れ数を決めている為
ご予約変更は基本的に受けつけておりません。
わたしどもの計画を狂わせないでほしいとの思いはとても強くございます。
とは、申しましても様々な事情はお客様にもあると考えており、ご予約内容変更可能献立というメニューも時々ご用意しております。
いざ、ご来店され、この価格に驚くお客様も多い為に、変更可能メニュー「塩水ばふんうにハーフ+α」という献立も日替わりでご用意しております。
また、ご予約時にお客様のご予算の上限も伺っております。

近年、塩水ばふんうにのご予約が多く、反比例するように水揚げが激減。
お客様のご予約にお応えする為 塩水ばふんうに丼1膳をご用意するには
仕入れ価格で1万円~1,5万円との高値の塩水ばふんうにを仕入れする事も多いのです。
仲買人や魚屋さんに無理を強くお願いするケースもございます。
販売価格は仕入れ価格の2倍。予約したとはいえ、お昼ご飯に2万円というのは尋常ではないと私も感じています。
本当にうにが納品されるのか?ご希望のうにが未入荷の場合、どの様にお客様にお伝えするべきか、
どんなお顔で、叱られるのかハラハラです。お客様の残念なお顔は私も不本意なのです。お店にとってはこれが一番の予約を受けるデメリットともいえるのです。

予約を取っても取らなくても心配事は無くならないと思っています。

時どき、飲食店では「時価」と記載を見ます。
当店でも「時価」の要素はございますが、これ、会計するまで金額がわからないというものではございません。
販売価格は毎週末メニュー印刷をやり直しており、価格をご確認いただけます。
高い時も安い時もございます。
15000円のお品ものを50人前提供するより、3000円のお品ものを250人ご提供の方がはるかに仕事が楽しいのです。