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余裕、余裕。

上の写真見て!
当店のいくら丼。この通り醬油を完全に切った いわゆるドライタイプのイクラです。
イクラしょうゆ漬けって、秋にほぐして醬油に漬けて次の日食べるのなら
大雑把にこさえてもちゃんと美味しくなるのですが、
1年中使おうと考えると、仕入れ時期や醬油の濃度など気をつかう必要がある。
プロの加工屋さんは11月ぎりぎりの筋子を使ってイクラ醤油漬けを多く作ると聞いています。
それは冷凍保存に向いているから。
醤油漬けのレシピ なんてのは有って無いようなもの。
9月と11月では作り方も違う。
その時の筋子の状態で微妙に変える必要があると感じてる。
何回も失敗を繰り返してきたのです。
近年は、ほぐした時の筋子の皮の状態をみて、早ければ15分程しか醬油に漬けていない。
必要のない醬油液はザルで濾して捨てる。
べちゃべちゃしていないイクラ醤油漬けの出来上がり。

先月、こんな電話が、
「塩イクラで作ったいくら丼は無いの?」と。
反射的に
「ご用意できません」と返答した。
残念そうなお声で、
「どうして塩イクラは使わないの?塩イクラを使ってる店は知りませんかね?」とのご質問に
待ってましたとばかり持論を述べた。
理解してくれた。
おそらく 醤油べちゃべちゃの醤油味は好まない方ではないかとの結論づけた。
私のくだらない持論を述べる前に 当店のイクラのPRをすれば
いらしてくれたのではないか??と、少し後悔している。
気に入ってくれたら次につながったかもしれない。ミスしちゃったわ~~。

~・~

翌日のお話。
今度は
「サクラマスってあつかってますか?」と電話が来ました。
また反射的に
「扱っていません」と言ってしまった。
「今日はご用意していません」と言うべきところを。

次に鳴った電話は魚屋から。
「👦 寿都のサクラマス、7,8尾有るけど何匹でもいいから買って~~」と。
本当にアホだなおれ!とまたまた後悔。
ちゃんとお客様のお電話に対応していたら、渡りに船と言えたのにな~~。

これらの事は私の性格が悪い方向に出た例なのです。
こんな商売してると失敗が怖い。
がっかりするお客様=不満が残る。これが本当に怖く感じる。untouchableである。
関わらずにお断りした方が良いとの考えがしみついてる。
安全な方法ばかり選んでるから、逃がしちゃうんだよね(笑)

お電話でのお問い合わせじゃなくて、メールだったら・・・。
返信するまで考える時間もあるし、その方が良いのかもね。

ご質問はこちらへ ✉ ⇒ なんて 用意しようかな???

~・~

ゴールデンウイーク最終日、
ご予約の無いお客様がご来店。
うに丼ご注文されたのですが、結局はお代は頂かなかった。
お客様より「美味しくない味がする」と言われ謝った。
事情を説明した。
その後にカニをお召し上がりになりお会計となった。
1時間も滞在していない。
Sorry, today’s sea urchin was about 3 days ago.
The taste is also worse than usual. If you don’t like it, please stop eating.
との説明に、にこっとし、納得して、チップも下さった。
かっこいい旅行者だった。
ありがとうございます。 そして、すみませんでした。

3,4,5月 失敗がえらく多い。

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