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だめ、全然だめ

「使ってみて」とフレンドリーに生うにを納品してくれた。
形は良いのですが、自信をもってお客様にご提供できるものではなかった。
この事をいやみったらしく納品した方に言った。
「・・・、ほかの店にも納品したんだけど・・・、」と。
なんなのさ、その、・・・は?
ほかの店からは何も言われていない。言われたのはすぎ乃サンだけだよと
・・・から察した。

「うに丼なんて、料理人のテクニックとか何も関係なくて質でしょ?」と私。
しょげるのもわかるし、納品したあなたの責任では無いことも。
使えないウニを納品されても困る。

そもそも、生産者、パックに詰める加工会社は、実際にお店で使う時の事は
わかるはずがない。そこまで考えていないと思う。
もっと言えば、賞味期限前に食べられない悪質なうにになるなんて
考えながら作ってる加工業者は、どれほどあるものか。

父がウニを取り、漁協に納品していたのを見て育ったために
ウニを見ればどの程度のものか、なんとなくわかります。
これは 水揚げから、殻割り加工、洗浄、パック詰め、保管、納品までの
どこか一つ欠けているだけで、ウニの味に影響が出ると思ってる。
今、明日は高品質を保ってるのは当たり前のことでも、
賞味期限を過ぎてなお きれいなままの物と、期限前にダメになってしまうものとあるのです。
賞味期限過ぎても美味しいし安全なのよ!当社のウニは!
という会社があれば是非取引を始めたいぐらい。

現在、流通のウニのほとんどが北方四島のばふんうに。
実はとても高品質なウニで甘みも強いのですが
ちょくちょく、ダメなウニをつかまされる。
上で述べた、水揚げから、殻割り加工、洗浄、パック詰め、保管、納品 のどこかで
間違いがあったのだと感じている。
生産性や効率などと言ういろんな理屈も理解できる。

今日も明日もウニのご予約が無い。少し気が楽。
この北方四島のウニはそろそろ終盤。
あとヒトツキすると日本海で解禁となる。楽しみ。
関係者、みな口をそろえる。「今年もウニは高値取引だぞ」と。

お客様より、どこどこのうに丼は美味しくない。とか、
先週は美味しかったけど今日は美味しいですか?とか、
どうしてすぎ乃のうに丼は高いの?とか
ウニについて問われる事も多い。
そして核心を突く質問が来たので、上手に説明しようと思い2か月ほど前から
ウニについて原稿を作成している。
日本語が上手でない私。
小学生のころからずっと通知表は ② 。
うまく伝えられるかわからないけども、② 程度の原稿を作ってるんです。
ウニについて理解してくれる人が増える事を願って。

うに丼屋さんの経営者は皆同じような悩みを抱えてると思っているんです。
ですから、私は・・・。

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