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お客様批判

いつになく、強い口調で始めます。

先週、TV取材がありました。久々の取材でした。
レポーターがこう言いましたよ。
「予約のできるお店って珍しいですよね」
そうなんです。
当店は予約ができるんです。これ、すぎ乃本店 うに膳屋のことです。
「予約を取ってくれるお店はほとんどありません。
予約ってデメリットが多いから・・・」と私が言うと
「そうですよね」とレポーター。

まあ、ほかのお店とおんなじことしてたら商売どうなるかわからんのです(笑)
このように思っているんです。

その予約ですが、大体のお客様はこんなかんじ。
「29日お昼ごろ2人で行きますので」と言って電話を切ろうとする。
言いっぱなし。私の注意事項など聞こうともしないお客様がけっこういる(笑)
まあ、ご気楽なお客様なんです。
私が考える予約というものはですね、
①お時間を確定させること。お昼ではなく11:30 12:30 と明確に。
②ご希望のお食事も決めること。ここが重要。
お客様「わからないからそっち行ってから決めたい」
私  「それでもかまいませんが、ご希望のネタが品切れる場合もあります」
お客様「品切れなら困るわね、どうしたらいいですか?」
私  「考え方は2つ。一つは品切れ承知で当日いらして決める。もう一つは責任をもってご希望のお食事を決める」たったこれだけです。
こんな風にお伝えすることにしています。

私は金曜の朝に仕入を済ませ札幌を13時ごろ出発します。
土日の予約分+ α  の仕入れをして。
もし土曜日に、鉄火丼30人前の注文が入ってしまったら
日曜日にご提供できる鮪がありません。
積丹町では仕入れができないんです。

品切れをお客様につたえるとかなしいお顔をなさるのです。
それが嫌なので「(完璧な)予約をおねがいします!」と20年も変わらずお伝え続けているのです。

さて、本題はここから。
なぜ、他の施設さんが予約を取らないか。
理不尽すぎるんです、お客様というものは。これに尽きます。
時間に遅れることも少なくない。これはしょうがない。渋滞であれば早く来い!!とも言えない。
人数変更、献立変更も少なくない。
お客様が希望したからツブの刺身をご用意したのに「つぶやめて、やっぱり帆立にする~~」悲しいね~~では済まない。
ばふんうに7人前をやめて、〇〇どんぶりがいいな~~~。悲しいね~~では済まない。
お客様批判をするときりがない。
こんな方もおりました。
「12時に来てまぐろが売り切れってどうなってるの?仕入数少ないんでないの?」ド素人すぎるど素人さん。
「営業時間を決めたり、定休日を決めたりするのと同じく
ご提供数、価格は私が決めるんです。あなたがどうのこうの言うのはどうかと思いますがね」と、生意気に言いました、私。

いつ行っても、美しくないまぐろのお店を知ってます。無理してるのがわかります。
昨日の残りのまぐろ。今日の残りは明日使う。
こんなお店が嫌なんです。ですので1日限定数でまぐろを仕入しています。
当店ご利用のお客様は知っていると思います、いついらしても食べごろのまぐろがあることを。
これは無理して仕入しないからなんです。

八海山という日本酒蔵ご存じでしょ?
ここの蔵「いつでも高品質で、お客様がもとめる量のお酒を造るのが理念です」ときっぱり。
かと思えば「全量吟醸で作れる限界があり、少ない供給となります」という蔵もあります。
どちらも考えとしては間違ってはいないと思っていますが
私には「無理はしない」が鉄則(笑)

こんな私のボヤキは見苦しいでしょ(笑)
こんな笑い話で機嫌直してね!
12人で突然のお客様。
そのころ、2階にも部屋があったのですぐ12人分のお席をご用意。
さて、何をめしあがるのかな~~~。
全員、カレーライス。
ちょっと力が抜けちゃった。
土日のカレーライス、これで完売です。
私の田舎ではカレーライスの食材さえ売っていません。

今悩んでいます。
今後の常連さんのご予約をどうするか・・・。
常連さん専用電話を設けようかなと考えています。
最近では、予約はデメリットの方が多いな。そう感じています。

予約のデメリットその2は次回。

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